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2013/01/18

新年のお酒 屠蘇(とそ)

遅ればせながら新春おめでとうございます。
新年が始まって早2週間もすぎ、次の土曜は上弦の月、
日曜(20日)は大寒ですね。

元旦は体調を崩し何も食べなかったのがデトックスになったのか、次の日からはケロリと治り、その後ご馳走三昧でありがたいのか、胃腸にはまた迷惑なものなのか、、、。
とかく年末年始の食べ過ぎ飲みすぎから来る不具合から風邪をひいたりするパターンって多いですね。

屠蘇は「邪気を屠(ほふ)り、心身を蘇(よみがえ)らせる」と云われています。
また、「悪鬼・疫病を治し、邪気・毒気を払うとされて、一人でこれを飲めば一家に疫なく、一家でこれを飲めば一里に疫なし、元旦にこれを飲めば一年間病気にかからない」との事。私が持っている中医学の辞書によれば、屠蘇散というのが正確なようです。

その処方は薬師によって、また地域によって違うそうですが生薬が主体です。
わが家は、特に私が大好きなので辛口純米酒(今年は佐賀のお酒で)に漬け込み、夕げの食後にほぼ毎晩飲んでいます。甘くするのは好みではないのですが、ほんのり本みりんも加えます。

調合されている薬草はだいたい7~10数種類。
主なものとして、

紅花(ベニバナの花びら)・・・・ 血行不良、風邪予防など、
浜防風(ボウフウの根)・・・・ 風邪予防など、、
蒼朮(ソウジュツの成熟果実)・・・・ 風邪予防など、
陳皮(ミカンの皮)・・・・ 冷え、風邪予防など
桔梗(キキョウの根)・・・・ 胃腸を整える、など
丁子(クローブの花蕾)・・・・ 胃腸を整える、など
茴香(ウイキョウの葉や種)・・・・ 消化促進、など
大茴香(ダイウイキョウ/スターアニス(八角)・・・・ 胃腸を整える、など 
甘草(カンゾウの根)・・・・ 消化、痰のきれを促す、風邪予防など
桂皮(ニッケイの樹皮)・・・・ 身体を温めてくれる、など
蜀椒(サンショウ(山椒)の実)・・・・ 胃腸を整える、冷え予防、ななど
白朮(オケラの根)・・・・ 冷え予防、、、などです。

身体を温め、胃腸の働きを助けたり、風邪の予防などに適する作用がある生薬が含まれるのが一般的だそうです。

今年もいつもの漢方薬局から求めた屠蘇散で、無くなるまでちびちびやります。
各家でもその作り方は違うでしょうが、甥たちはわが家の屠蘇が大好きらしく何杯も飲もうとするので今年も多めに作りました。

今年1年の皆さんの健康をお祈りします。
(外はしんしんと雪が積もっていますよ)