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2016/12/14

手作りポマンダーを久しぶりに、、


ポマンダーは、オレンジやレモンなど、柑橘類の果物に
クローブを挿し、スパイスをまぶしたものですが、始まりは
中世のヨーロッパ。14-17世紀頃にはペストが流行していた
時期で、16世紀ごろ始まったこのポマンダー作りは魔除け
のみならず、ペスト等の疫病予防として使われていたそう。

作っている途中から、レモンのシトラールとクローブのオイゲノーエル(それぞれの香り成分)が、交ざりあい気分はすっかりクリスマスです。
オイゲノールは害虫が嫌う匂いで、それだけでも虫よけとしていいですね。シトラールには強力な抗菌・抗真菌作用もあります。

この薫りをかいで、不思議だけれど健康になれそうだと、
当時の人々は感が働いたに違いありません(勿論現在、その作用は化学的にも認められてますが)。
病気と魔除けとしてのお守りのようなものです。

今回は庭のレモンを使いました。今まではオレンジを使った事ありましたが、レモンは初挑戦!

このまま、クリスマスツリーのオーナメントとして飾っても
いいのですがシナモン、オールスパイスをまぶし、紙袋に入れて2週間ほど風遠しのよい場所に吊るして乾燥させます。
香りが、、、すごいです。
乾燥させると中の果汁がクローブを通じて蒸発し、果物自体も軽くなり、クローブの間隔も狭まります。

かつて、英国で、クリスマス時期に作ると聞きましたが、
これはプレゼントにもってこいですね。

レモンやオレンジの他、ゆず、ネーブル、金柑、りんごなどでもいいそうです。

魔除けとして、虫よけとして、でもほんとにステキな香りに包まれるので、これから2個、3個とまた作って、家族や友人に贈ろうと思っています。
オレンジでも作りました。クローブとオレンジの香りが交ざって、、、シアワセ時間でした。