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2013/02/18

自然な香りをまとう

たのまれていたコロンを調合して熟成させています。
今回は最も軽い香りのオーデ・コロン
 → オードトワレ → パルファンドトワレ → 香水 と濃度が上がり香りも強くなります。

植物の芳香物質であるエッセンシャルオイル(精油)。でもいわゆる油ではなく、それぞれの植物から少しづつ作られた大事な物質で、それぞれに機能を有しています。

香りの調合する際は 「ノート」へ分類されたのを見ると、香りの揮発の長さによってその余韻を想像する事が出来ますね。
この「ノート」は、19世紀にフランスの調香師が分類したそうですが、大きく分けて
Top(トップ)、Middle(ミドル)、Base(ベース)の3つに分類されます。揮発の早いのからトップで、香りの長く残るものがベースという風になります。

今回は、好きな香りのリクエストがあったので
Base・・・・ サンダルウッドとパチューリを少し
Middle ・・・・ フランキンセンス
Top ・・・・ Pミント、ラベンダー、ローズマリー

といった内容で、
樹木系、樹脂系、ハーブ系、フローラル系など
けっこうたくさんの要素が入っています。
調合したら、すぐ使うより、少し(せめて5日間)
は寝かせて香りを混和させるのが必要です。

・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 

私も普段は市販のコロンは付けませんが、自分で調合したこの軽めのコロンは、その時の体調や気分、行く場所によって使ったりしています。
今のお気に入りは深く甘い香りのベンゾインをベースにしたもの。寒いこの時期心が温かくなるような香りです。

2013/02/15

冬の手当

最近何人か方々から依頼されたクリームやローション等、製剤すべく研究しています。
Ⅰ. 庭師の友人(男性)からハンドクリーム
Ⅱ. フォーチュンセラピスト(女性)の友人からはオーデコロン
Ⅲ. フリーで英語塾をやっている友人(女性)からはやる気の出るエアフレッシュナー
Ⅳ. おやじと呼ばれるのが嫌なので、その対策用ローション(男性)

先日食事に行ったところ、ある若い方が最近あまり見ないしもやけになっていました。
20代の半ばなのに~! 血行が悪いのでしょうが、しもやけはなり易い人っていますよね。
肌の性質っていうのが関係してそうな気がします。小学校時代は私も足のしもやけに悩まされた事あったけれど、今思い返せば、、、現在よりもっと低温だったような気がします。
特に1月の寒さといったら、、、
取り急ぎ彼女には、
●ホホバオイル
●小麦胚芽油
●みつろう
●血行を促すローズマリーの精油
●抗菌力が高く、細胞の成長を刺激するラベンダーの精油
のクリームを作りました。ローマンカモミールの精油も加えたかったけどちょうど切らしていたので、、(痛みやかゆみを緩和します)

家で出来るお手当は、手浴かな
手首から先を湯に浸して血行を促す方法ですが、
足浴共にすごく効果的。
だいたい40℃くらいの湯がいいと云われていますが、血行促進するには湯→水→湯と入れたら効果的だけど、寒いので湯だけでも充分。ローズマリーやゼラニウムの精油を1-2滴たらすと更に効果的。

それ以外の製剤については、また追々リポートします。

2013/02/08

植物園主催の講座「ハーブの効用(Ⅲ)」に参加

福岡市植物園 が、いろんな講座や展示、観察会を開催しているのをご存知でしょうか?
イベントのページで告知・募集があってます。
先日、初めて参加してみました。
今回は、1000円の参加費(別に入園料が必要)、
講師はハーブコーディネーターの中原真澄さん。公共施設やいろんなところで、
こいうったワークショップ形式での会をされています。
気さくで、なんでも質問できる雰囲気をお持ちの方でした。

午後のひとときハーブの良い香りに包まれながら、こういった作り物をするっていいなぁ
 
参加は平日のお昼間なので必然的に少しelder なご婦人が多いように感じましたが、
若い方も、、、男性の姿もチラホラ
私は、大阪から戻ったその足で飛び込んだので両手に荷物~(笑)

今回は、◆発砲入浴剤 、◆塩麹ハーブ石鹸 にチャレンジ

入浴剤はバブと呼ばれるやつですね。今まで作った事無かったので嬉しかったです。
それも材料は家にあるものばかり、、、。ラベンダー、ひのき、ローズマリーの精油を入れた3種類のバブを作りました。
石鹸は、
こんなに簡単に作れるやり方もあるんだなと
これまた嬉しかったです。
無添加の石鹸素材に、今回は先生のオリジ
ナルで乾燥の塩麹を入れました。
季節によったは、米ぬかやよもぎなども
使うとか。
ハーブはローズマリーとカモミール。
これまた大好きなハーブが入ってて、
3週間後の完成が待ち遠しいです。
(3週間かけて完全に乾燥させるのです。
 麹も入ってるし、カビが発生しないように)

写真の白いのがバブ。次の日には完全に固くなってます。

四角いのは石鹸。形は不揃いですが、これで全身洗えるそうで、計12個出来たので、試したい方はお知らせを~

終了頃に小さいお菓子とハーブティーを出してくださいました。
お茶はこの季節とっても重宝する、ネトル・エキナセア・エルダーフラワーのゴールデンブレンド。

帰る前に荷物をちょいとロッカーに入れ、温室へと走りました。
ハーブ園もちらっと寄りました。こちらフェンネル
ラベンダー 強風の中で頑張ってました。
タイム、、、これも地を這うように、、
 温室ではブーゲンビリアが花盛り~
 この方も水々しく元気(お名前失念)

2013/02/03

りんごと玉ねぎのチャツネ

英語では / chutney 
欧米では、果物や野菜にビネガーや砂糖、スパイスを加えて仕上げ、瓶詰めにして様々な料理のアクセントとして使ったり、そのままパンに付けたり多様出来るジャムみたいなもの。

私事ですが、この20年ほどずっと関わっていたある仕事に少しの区切りが付き、その解放感でなぜか細々としたものがしたくなっています。で、チャツネづくりに着手!?
チャツネは時間と余裕がないと作れません。でも一旦作ると保存出来るのでカレーに入れたり、レーズンを加えてサンドイッチにしたりしています。

で、このチャツネ
レシピは、← のから。
京都の酢の老舗「孝太郎の酢」の孝太郎さんがお奨めされてて、、、で購入。
著者の こてらみや さん(フードコーディネーター)も京都の方みたい。

 日々の食卓に役立つ保存食の作り方がたくさん載っていて、
こんなんを作っておくと、忙しくても少し加えるだけで食卓が豊かになること請け合いです。

レシピによると、スパイスは 月桂樹、カルダモン、クローブ、シナモン、唐辛子、生姜、にんにく。生の生姜、にんにくは以外はドライでホールのまま。

煮詰めていくと少しねっとりとして、玉ねぎとリンゴの甘みとスパイス、、たっぷり入っている酢と白ワイン、、
全体が絡み合い、なんとも言えないハーモニーを醸し出してます。
スパイスは入れたままにしておくと、どんどん香りが強くなるそうで、ほどよい時期に取りだしておくのがいいそう!煮ている間は、けっこう酢の匂いでむせそうになります。

 

ビールが美味しい季節なったら、玉子と玉ねぎのピクルスを作ろうともう考えてます。

今回、りんごは紅玉を使用。6個くらいかな。
他に庭のレモンが皮と共に入ってます。

私がこのチャツネに出会ったのは英国です。
初めてホームスティしたお宅で、お弁当を作ってくれるのはきまってチャツネとチェダーチーズのサンドイッチでした。
最初はこの一見甘いはずのジャムなのに、酢の薫るスパイシーな味に驚いたもの、、、でも次第に大好きになりました。

サンド以外は、おつまみとしてクラッカーにのせたり、お肉料理にも。特にポークソテーなんかに合うと思います。



英国の定番 Kingsmillのパン 
これと玉子のサンドが定番だったなぁ。玉子サンドには必ずセルフィーユかイタリアンパセリが入ってたっけ・・・。
当時の Landlady のJulieは私より1歳年上の(ちょっと口うるさい)お姉さんのような存在。共働きで、職場はロンドン、家を郊外に買って、、、といった典型的な若いカップルでした。実はそんなに料理に凝る訳でもなく、、
でも手作りチャツネは切らさないし、お鍋で作るフルーツケーキも必ず日曜に焼いて、一週間で食べきっていました。イギリス式倹約だと思います。ささやかな日常。質素だけど豊か、、そんな印象です。

そんな思い出の味ですが、本場インドでは更にたくさんの種類のチャツネがあるそうで、料理の薬味のような役割らしい。いつかインドに行ってまた違うチャツネにも出会いたいなぁ。