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2010/04/29

ハーブ事情 in 北カリフォルニア Ⅱ

アメリカに行くと必ず目にするのが、先住民であるネイティブ・アメリカン
由来のハーブ達。 その代表格が…              
                        
エキナセア Echinacea
学名: Echinacea angustifolia,
     Echinacea purpurea
キク科/多年草 
北アメリカ原産

垂れ下がった花びらが特徴。
ティーに使われるのは地上部と根部。

◆ 北米の先住民が「傷口の治療」や「風邪予防」などに用いてきた。毒蛇に咬まれるた時や伝染病などに用いられ「免疫力を高めるハーブとして有名。 風邪、感染症の予防にも。

いろんな会社が、エキナセアのブレンドティーを出しています。エルダー・フラワーやローズヒップ等とのブレンドは風邪用としてポピュラー。温ったまり、更にビタミンC補給です。

Native American Harbal Tea  も有名。
ネーミングが面白かったのでちょい自分なりに解釈すると・・・

 Indian Love … 俺たちの愛、、なんちゃって(汗)…
            愛する人を思って飲むお茶…とでもいいましょうか 
                      オーク樹皮/ローズマリー他
 Good Medicine … 日々の薬代わり、、ヘルスケア用…
                        スペアミント/ユーカリ他
 TeePee Dreams… 寝床で見る夢、、リラックスブレンド…
                        カモマイル/ペパーミント他 
      ◆TeePee=彼らの可動住居。毛皮や樹皮から成る円錐形のテント
 Warriors Brew… 戦ったぜ!、、、気分を向上する…
                       オレンジピール/ローズヒップ他 
      ◆戦士が走り抜けた余韻、、とても言いましょうか。シナモンも!
 Victory Tea …  戦いの後で、、勝利にも常に冷静に…
                     野チェリーの樹皮/ハイビスカス他
 Chief's Delight … 知恵と導き… ストロベリーリーフ/ジェニパーベリー他
           ◆長老達が楽しむお茶

私はChief's Delight が気に入りました。
お店の人からは「大事な決断をする
とき等に飲むと良いよ!」とウィンクされました。
いろんな部族の長達が輪になって話
し合いをしている様が浮かびました。


ベイエリアにもたくさんのネイティブ・アメリカンの軌跡を見ることが出来ます。
カリフォルニアワインで有名なナパ(Napa Valley)の地名は、彼らの言葉で
「豊かな土地」という意味だそうです。
先人の知恵はその土地に深く沁み付き、伝統となっています。

2010/04/27

ママのための・・・メディカルハーブ講座


去年から始まったこの一連の
ママ向けアート講座。

ママと子どものアートじかん
で、特別講座を開催する事に
なりました。

◆はじめましての
 「メディカルハーブ・ケア講座」
   5月25日(火) 
  13:30~15:00 
  募集: 親子10組  
  参加費: 2500円(材料費込)
  会場: バリカン  
  詳しい申込などコチラ→募集告知 をご覧ください。
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今回、乳幼児を持つママやプレママが対象となります。
メディカルハーブとは?という基本のお話から、
これからの季節に役立つハーバルケアやホームケア用品を一緒に作ります。
あくまでも、主役はママです。日々を生き々と、子育てにも、家事にも、
お仕事にも頑張っていただきたいですね。
でも小さな子どもさんにも役立つレメディ等も紹介予定です。
ランチ後の時間となりますので、食後に合うアフタヌーン・ハーバルティーも
ご用意。 さぁ どんなブレンドにしましょうか!

ぜひご参加いただければと思います。

2010/04/21

ハーブ事情 in 北カリフォルニア Ⅰ

ステキなマーケットがありました。
Elephant Pharm  in Barkley, California, USA
エレファント・ファーマシー バークレー本店:

ハーブ系は、ブレンドもリーフも多種多様、
アロマ系も然り、精油もたくさんの種類があり、陳列棚もオシャレ。
ハーバリストがいる薬房があり、症状に合わせて調合してくれてました。
その他、薬剤師、漢方薬師、栄養士もおられ、専門性が高く、
その辺が信頼性を育んでいたと思います。
このコンサルテーションやカウンセリングも丁寧で
いろいろお喋りしながら、、楽しい一時でした。

また、化粧品からサプリメントまで魅力的なラインナップで、一日中居たくなる程。
新鮮でとびきり美味しいサンドイッチやアイスクリーム等、
食品も充実し、そのプレゼンテーションもいかしてました!

(↑ 写真は2008年撮影)

が、なんと、、、閉店していました!それも去年だそうで。
ショック!不況の風はここにまで・・・・。
バークレーのランドマーク的なお店だったので本当に残念でなりません。
こんなお店が近くにあったらどんなにいいだろうとずっと思っていたのに。

気持ちいい環境のバークレー。
カリフォルニア大学バークレー校を擁する学生街で、
ヨガ、音楽会、展覧会、演劇などあちこちで開催されていて、
楽しそうで明るい雰囲気の町。
この辺は、歴史的に Organic, LOHAS, Slow Life, Yoga 等に敏感で、
それを取り入れている人達が多く住んでいると聞きました。
なるほどです。
そして、食や生活用品を提供する側も主張があり、
その提供姿勢を認めたお客さんが来店ということです。

元々このベイエリア周辺はリベラルな風潮で、ボヘミアニズムの中心地
ゲイ開放、 学生運動、カウンター・カルチャーの発祥の地ですものね。
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少し話し変わりますが、バークレーには、有名なレストランがあります。
ファースト・フード全盛のアメリカ in 1970s 初め、
その食生活をなんとか改善出来ないものかと、カリフォルニア料理を完成させた
と云われているカリスマシェフ、アリス・ウォーターズさんが、
今で言う"地産地消"のレストランをオープンさせました。

 シェ・パニーズ Chez Panisse 

南仏系のお料理で、石造りの古い小さい家の1階レストラン、2階カフェ。
サーブされる大きな真っ白なお皿も、その量もアメリカン・サイズですが、
味付けはいたってシンプル。厳選した調味料が控えめに使ってあり、
ゆっくり味わうと、素材を生かした調理法だという事がよく判ります。
ワイルドな野菜たちも食べ応えがあり、滞在中の野菜不足を一気に解消。

サンフランシスコに行く機会があったらぜひ足をのばしてみてください。
BART(電車)で30分で着きます。 ご予約をお忘れないよう。
アリスの弟子達のベーカリー、レストラン、カフェもベイエリアにはたくさんあります。 
reported from Bay Area, CA

2010/04/12

モロッコ風ミントティー

けやき通りから一本入ったら、
あらまあ静か。
そしてひっそり入り口が見えて
きて緑の中にカフェが、、、。
入り口が、ヒミツ基地に入る
ようで、楽しいです。

キラキラカフェ とねりこ 

モロッコ風ミント・ティーを注文。

多分薄めの紅茶に生ミントが入っ
ているのだと思われます。
お砂糖もやんわり加えてある。

現地では、激甘+苦味が出る程煮
出してあると聞ききました。

土曜日の午後、友人と2人でゆっくりとお茶を飲み近況を語り合う。
そんな時間を久しぶりに持ちました。

ミントの清涼感で、心もおなかもスッキリです。
この茶器も現地のモノのようで、とってもナイス。

カフェは、ランチもディナーもお茶もOK!
天気がいい日は庭先のテーブルも気持ちいいです。

2010/04/09

what is メディカル・ハーブ?

近頃、なんとなく耳にすることがありませんか?
 
ハーブ: herb は、一般には「生活に役に立つ香りのある植物」の事です。
そこにはポプリやクラフトなども含まれるので、領域は幅広いですね。

その中で、美容や健康管理を目的に活用する分野をメディカル・ハーブ
と定義されています。
これは、私が学んだ「日本メディカル・ハーブ協会」の指針です。
「メディカル・ハーブ=植物療法」という捉え方です。 

日々のケアでも美しく、ヘルシーに。
そして何よりも、「自分に向き会う」、「自分を取り戻す」そんな心の余暇を
作ってくれる。

ハーブの作用って、即効性はありませんが含有成分の相乗効果があり、
穏やかでいい余韻を残してくれます。

アロマテラピーで使う精油も、バッチフラワーのフラワー・エッセンスも
ハーブが故里です。

現代の医療が確立する前は、ハーブ等を使った医療が盛んだった歴史が長く、
物語や神話などで、古くから語り継がれています。
子どもの頃から、なぜか惹かれていました。

ハーブやその回りにあるものを意識しつつ、日々の暮らしに上手く取りいれようと
するのが、わたしにとってのハーバル・ライフです。
作品は福岡在住の若手美術家: 井上絢子さん作
イメージは、道路の側溝などに植えられている植物だそう。 

2010/04/08

スープにも、カレーにも! 月桂樹

月桂樹: ベイリーフ・ローリエ・ローレル
学名: Laurus nobilis 
クスノキ科/常緑高木

◆乾燥させると独特の甘味を放
 ち、 煮込みや魚・肉の臭み消
 しとして、様々な料理に活用。  
 
 薬効としては、健胃、消化促進、
 鎮痛、消炎、発毛促進。

 胃弱、消化不良などに◎。
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 いろんな呼び名がありますが、
 ローリエと呼ぶのが多いかな。

 わが家のローリエも花を咲かせ
 てます。
 実がなったら採取してみます。
 時々芋虫が葉の裏にへばり
 ついているので要注意!



This story of 'Daphne & Apolon' is based
on Greek mythology. 

ギリシャ神話でお馴染みです。
エロスのキューピットが悪戯で放った矢がささった
アポロンは、最初に見た美しい娘ダフネに恋してしまう。
求愛を迫られた彼女は、逃れるために自らの身を
月桂樹に変えた。
ギリシアでは月桂樹は「ダフネの樹」と呼ばれる。
オリンピック等で勇者を称える冠もご存じの通り。

2010/04/06

よもぎ餅の季節到来!

もうこの季節がやってきましたね。
子ども時分から、よもぎが大好きです。
たっぷり擂り込んだお餅に、その青々しい香りが食欲をそそりますね。

よもぎ:
学名:Artemisia indica var. maximowiczii
キク科/多年草
◆葉緑素(クロロフィル)やビタミンAを多く含み、強い抗酸化力がある。
 活性酸素から体を守り、嬉しい老化防止効果も。
 体を温め、胃腸にも強い味方。その他、貧血、止血作用など、
 さまざまな薬効がある。東アジアに分布。

昔、ころんで膝を怪我し、その時の止血にと庭のよもぎを揉んで患部に
あててくれた祖母を思い出します。
皆さんも同じようなキオクありますよね。

写真はわが家のよもぎ。 もうあちこちにあります。
餅もいいですが、楽しみにしているのが「フーチバージューシー」。
また沖縄話になります。

島の方言で、よもぎはフーチバー。いろんな料理に使われます。
太陽の光が半端ない彼の地のフーチバーは、本土のそれよりも
葉色も濃く、葉裏の白毛も多く、生命力に富んでいるように感じます。
香りや苦味も強い!

さっと湯がいたフーチバーを、カツオ出汁で炊いたご飯にまぜます。
お醤油やお塩も少しで。基本薄味です。
ジューシーは、おじや系のものと普通のゴハンとありますね。

具は、豚の三枚肉や干し椎茸、人参、かまごこ等が定番。
炊き上がりに加えるフーチバーで、香りよく、豚の臭みも消え
さっぱりと頂ける一品です。

  那覇の台所、農連市場 / 4 o'clock in the morning

近年建て替えられる予定とかで、
戦後からの風情が無くなるのは
さびしいですが、ここに島中から
野菜・果物・島豆腐などの加工
品、食材などが集まってます。

一番賑わうのが午前3-4時とか。
もう、おばぁ達の天下です。
英語も通じます(笑)。

まずフーチバー100%のジュース
を求めます。臭くって苦くって最初
の2口は「うーんダメかな」
でも、そのうち全部飲んでます。
豆乳をまぜたら飲み易くなります。

その辺も今後レポートしていきたいと思ってます。
写真手前: 袋に入ってるのはナーベラー(へちま)などの島野菜たち。

2010/04/02

抗菌効果バツグン 島ハーブ

月桃(ゲットウ)です!
学名: Alpinia zerumbet 
沖縄名: サンニン / ショウガ科 /ハナミョウガ属 多年生常緑草本

昨年の今ごろ、沖縄の慶良間諸島
にある慶留間島でひと株頂いたも
のです。
大きくなってきたので、つい最近
地植えしました。
家の中に入れていたけど、頑張って
冬を越してくれました。 

葉は、抗菌・殺菌効果をもつオキナ
ワン・ハーブとして有名。

その精油も、防虫剤、防カビ剤、抗
菌剤等によく用いられています。
市場とかに行くとよくみかけます。

沖縄では、ムーチー(鬼餅)という
縁起物のお菓子は、この葉で巻き、
蒸して作ります。おにぎりもこの葉に包んで売ってて、包みを開くとき、ぷーんと清々しい香りがします。
   


右写真)→ 花が咲いてるとこです。
およばれした、島の区長さんのお庭に
咲き茂っていました。わさわさと、、
 
この垂れ下がった花の中に実がなり、
漢方薬としても、親しまれているそうです。

そうそう、葉から取れる成分には虫など
を遠ざける忌避効果もあるそうで、
子ども達が精油入りのウォーターを
シュッシュッしてました。

沖縄や南の島が大好きで、新しい島
の植物に出会うとウキウキします。
沖縄は特に、生活と密着しているもの
が多いように感じます。

そろそろ、春の大イベント、清明(シーミー)の季節ですね。
それが終わると、本格的な「うりずん」到来です。

落ち着く香り ラベンダー

ラベンダー: Lavender
学名: Lavandula angustifolia / Lavendula officinalis
紫蘇(シソ)科

ドライのラベンダーに、アルコール度の高い基材(ウォッカを
使用)を加えその成分を引き出す。
入れた直後はこんなにキレイな薄紫色。
日ごとに濃くなっていきます。 冷暗所に置いて2週間。
日に一度はフリフリし、チンキ剤を作ります。

これを使った「ラベンダー水」は、
もちろん化粧水としても、体、髪にも。
空気の清浄にもGood! 
また、ストレスによるイライラや興奮を鎮めてくれる。

その香りで驚くほど落ち着く。
どなたにもやさしいハーブ。

実は私、以前はラベンダーが大の苦
手だったのです。安眠用にと、香りの
きついサッシュを頂き、その強い芳香
でクラクラし(多分天然100%じゃなか
った)、それ以来苦手意識が先行し
近しいハーブではありませんでした。

ですが、ドライ・ハーブを使ってゆっくりと成分を引き出した香りは優しくて、穏やかで、今は私にメディカル・ハーブの良さを伝えてくれた基本のハーブとなりました。

希釈して使用する際は、ラベンダーの精油も少し加えて、更に深みをもった香りを楽しみます。