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2014/01/23

日本のハーブたち・・・・ 九州ハゼロウ

ハゼノキ(櫨の木)はウルシ科のあのかぶれが気になる植物ですが、その果実から採取した蝋(ロウ)、ハゼロウを使って軟膏を作ってみました。
蝋成分には、かぶれの元になる成分は入っていないので心配ありません(ちなみに化学構造上はロウ(WAX)ではなく植物油だそうです。)
九州人は(自分がそうだから)、ハゼと聞くとかぶれるとすぐ思い、近寄らない習慣がありますが、実は幹や枝に傷をつけると出てくる乳白色のウルシオールという成分がかぶれを引き起こし、それ以外は大丈夫との事。

このハゼロウも九州、福岡県のちっご産と聞きました。
ちっごとは筑後の事で方言です。
福岡県南地方ですが、この地域、昔からこの蝋を使って、和ろうそくやびんづけに使用してきた長い歴史があるそうです。

髪のケア用に買っていた五島の椿油に湯煎でとかし、精油を加えます。
精油も日本産にこだわり
高知ユズ
筑後樟脳
四万十ショウガ
を加えました。実はこれ、グリーンフラスコの先生から教わってレシピなんですがね!
 みつろうのようにすぐ固まらず、少し時間をおいてゆっくり白く固まりましたよ。

ハゼノキ Rhus succedanea L.
学名: Toxicodendron succedaneum
ウルシ科/ハゼロウは果実から採取
呼び名/ハニシ、ハジ、ハジノキ、リュウキュウハゼ
ウルシ科/生薬名(木蝋)
薬用部     根皮 種子
薬効      止血、解毒、木蝋の原料
本州(関東南部以西)四国、九州、沖縄に自生また栽培もされる。中国、台湾、マレーシア、インドにも 分布する。単にハゼ、またはリュウキュウハゼとも言う。