欧米では、果物や野菜にビネガーや砂糖、スパイスを加えて仕上げ、瓶詰めにして様々な料理のアクセントとして使ったり、そのままパンに付けたり多様出来るジャムみたいなもの。
私事ですが、この20年ほどずっと関わっていたある仕事に少しの区切りが付き、その解放感でなぜか細々としたものがしたくなっています。で、チャツネづくりに着手!?
チャツネは時間と余裕がないと作れません。でも一旦作ると保存出来るのでカレーに入れたり、レーズンを加えてサンドイッチにしたりしています。
で、このチャツネ
レシピは、← の本から。
京都の酢の老舗「孝太郎の酢」の孝太郎さんがお奨めされてて、、、で購入。
著者の こてらみや さん(フードコーディネーター)も京都の方みたい。
日々の食卓に役立つ保存食の作り方がたくさん載っていて、
こんなんを作っておくと、忙しくても少し加えるだけで食卓が豊かになること請け合いです。
レシピによると、スパイスは 月桂樹、カルダモン、クローブ、シナモン、唐辛子、生姜、にんにく。生の生姜、にんにくは以外はドライでホールのまま。
煮詰めていくと少しねっとりとして、玉ねぎとリンゴの甘みとスパイス、、たっぷり入っている酢と白ワイン、、
全体が絡み合い、なんとも言えないハーモニーを醸し出してます。
スパイスは入れたままにしておくと、どんどん香りが強くなるそうで、ほどよい時期に取りだしておくのがいいそう!煮ている間は、けっこう酢の匂いでむせそうになります。
ビールが美味しい季節なったら、玉子と玉ねぎのピクルスを作ろうともう考えてます。
今回、りんごは紅玉を使用。6個くらいかな。
他に庭のレモンが皮と共に入ってます。
私がこのチャツネに出会ったのは英国です。
初めてホームスティしたお宅で、お弁当を作ってくれるのはきまってチャツネとチェダーチーズのサンドイッチでした。
最初はこの一見甘いはずのジャムなのに、酢の薫るスパイシーな味に驚いたもの、、、でも次第に大好きになりました。
サンド以外は、おつまみとしてクラッカーにのせたり、お肉料理にも。特にポークソテーなんかに合うと思います。
英国の定番 Kingsmillのパン |
当時の Landlady のJulieは私より1歳年上の(ちょっと口うるさい)お姉さんのような存在。共働きで、職場はロンドン、家を郊外に買って、、、といった典型的な若いカップルでした。実はそんなに料理に凝る訳でもなく、、
でも手作りチャツネは切らさないし、お鍋で作るフルーツケーキも必ず日曜に焼いて、一週間で食べきっていました。イギリス式倹約だと思います。ささやかな日常。質素だけど豊か、、そんな印象です。
そんな思い出の味ですが、本場インドでは更にたくさんの種類のチャツネがあるそうで、料理の薬味のような役割らしい。いつかインドに行ってまた違うチャツネにも出会いたいなぁ。